外注していた市場リサーチを、社員が自分で回しています
製薬企業のマーケティング部門で、疾患・薬剤の市場リサーチを、社員が自分で回せるようにしました。Deep Researchを使う対面研修、指示文の作成代行、伴走支援を組み合わせています。
パートナー企業との協業による支援です。会社名は伏せています。

AIに渡すのは、担当者が決める調べる範囲と重点です。届くのは、出典つきの市場のレポートです。
仕組みの全体は事例のページ「市場リサーチを、外注から社内で回す形へ」にまとめています。
結果だけが届き、調べ方が社内に残りませんでした
支援の前は、市場リサーチを外部コンサルに委託し、年間数百万円規模の外注費がかかっていました。
届くのは結果の資料だけで、調べ方は社内に残りません。「痒い所に手が届かない」状態が続いていました。
そこで市場リサーチの内製化を進め、社員が自分で調べられる環境を作りました。
範囲を確かめ、出典つきで調べ、分けて出します
AIの処理は3つの段で進みます。範囲を確かめる、出典つきで調べる、分けて出す、の順です。

書き始める前に、AIは対象と重点を人に確かめます。図の例では、対象を疾患A、範囲を日本・アジア・世界、重点を市場規模と競合にしています。
調べるときは、出典に順位を付けます。確かめられなかった情報は「要検証」と書きます。
量と質を保つため、レポートは3回に分けて出します。図の例のレポートは、市場規模と予測、競合の状況、償還の動きの3つに分かれています。
結果を戦略に使う判断は、社員がします
調べる範囲の確認と、結果を戦略に使う判断は社員がします。AIがするのは、調べてまとめるところまでです。
推測や未確認の情報を、事実として書きません。
リサーチを社内で回せるようになりました
リサーチを内製化し、社員が誰でも、いつでも調べられるようになりました。
外部コンサルへの委託費は年間数百万円規模で減りました。リサーチが終わるまでの時間も、大きく縮んでいます。
自社で試すときは、調べる範囲と重点を先に人が決めます
自社で同じ形を試すなら、最初に調べる範囲と重点を人が決めてから、AIに渡します。ここからは本記事の提案です。
範囲が決まっていれば、AIが書き始める前の確かめも短く済みます。
確かめられなかった情報の書き方も、先に決めておきます。「要検証」のように、事実と分けて読める形にします。
研修で、調べ方を社内に残します
当社の見立てでは、調べ方を社内に残すには、社員が自分の題材で手を動かす研修が合います。
TechWorkerのセキュリティ×生成AI研修は情報を守りながら生成AIを全社で使う研修です。教材は毎週更新します。
出典と、本記事で提案した範囲
- TechWorker「実績・導入事例」(2026年10月19日に読んだ版)と、指示文の記録。パートナー企業との協業による支援です。
- TechWorker「AIエージェントの事例」の事例のページ(2026年10月20日公開)。
支援の前の状態、AIの処理の3つの段、内製化と委託費の削減は、当社の導入事例と記録にある事実です。調べる範囲と重点を先に人が決めることは、本記事の提案です。図と画面の中身は例で、実際の疾患や調査結果ではありません。